ホームポジションキーパー バージョンアップ(2.8)
ホームポジションキーパーを使っている中で、括弧数字と○数字は操作マニュアルやビジネス文書で頻繁に使っており、数字シフトキーとスペースキーの同時押しで簡単に入力できるので、とても重宝していました。
しかし、最近使っている「もう一つの40%キーボード」では、一部のキーが3キー同時押しを認識しません。これでは「(6)」「(10」「⑥」「⑨」「⑩」が入力できないので不便を感じていました。
1.長押しによる回避
3キー同時押し(スペース+数字シフトキー+h など)が入力できないキーボードでは(6)の入力を手打ちするしかない状況を回避するためにスペースキーを同時押しすることをやめて、数字シフトキー+hの2キー同時押しを一定時間押し続けることにより回避することにしました。
この「一定時間」は、これまでに使っていた設定値「PushTime」で設定できますが、少し長めにする方が誤動作せずに良いようです。私の場合は0.24秒に設定しました。
2.弊害
キーの長押しは、操作も覚えやすいのですが、欠点として以下の2点があります。
(1)操作が遅くなる
3キー同時押しに比べると、誤動作を防ぐために一定時間押し続けるように設定する必要があります。どうしてもキーの同時押しより入力に時間がかかります。
ということで、今回のように出力結果が「(1)」のように3文字であれば、長押しして時間をかける意味がありますが、単なる文字出力に使うと入力時間がかかるので入力効率は向上しません。
(2)キーリピートができなくなる
長押しに機能を割り当てる=キーのリピート入力はできなくなります。通常はあまり問題は無いと思いますが、特別な場合は繰り返し同じキーを叩く必要があり不便を感じることになりそうです。
このことは、スペースキーを修飾キーにしたためにホームポジションキーパーではスペースを連続して入力するときに手間がかかるという欠点がありました。
3.キーリピートの回避策
キーリピートができなくなることをカバーするために「.」を長押しすると、直前に入力したキーをリピートする機能を追加しました。
【例】
「!」を連続入力する場合。
「数字シフトキー+q」で「!」を入力した直後に「.」を長押しする。
結果は
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
といったように連続入力が可能になりました。
この機能により、ホームポジションキーパーでもスペースの連続入力が可能になりました。スペースを使って文字位置の調整を行っていた場合には便利な機能になったと思います。
作者様、he2tian2 と申します。日本語配列でもUS配列でも同じ運指で入力が出来るというホームポジションキーパーの考え方に惹かれ、vortexcore でトレーニングを始めたばかりのものです。altキーを数字キーとして、仮にa を押すと数字の1が出るはずですが、(1)が出る時もあり、100発100中と行きたいのですがその出現率をコントロールできません。何の設定を調整すればよろしいと思われますでしょうか。教えていただけましたらありがたいです。
he2tian2様
(1)が出る時もあるということで、原因はvortexcoreが接続するパソコンのキーボードレイアウトの違いによるものだと思います。
マニュアルでは説明が不十分で分かりにくかったと思いますが、日本語配列でもUS配列でも同じ操作で仕様するためには、パソコン側のキーボードレイアウトは「日本語キーボード」である必要があります。
おそらく(1)が出るパソコンではキーボードのレイアウトが「英語キーボード」になっていると思います。
そのパソコンの設定を変更して「日本語キーボード」にすれば、想定通りに1が入力できます。
よろしくお願いします。
dulunoj様
ご連絡ありがとうございます。
なかなかセッティングは難しいですね。
でも頑張ってみます。
Windows設定上で確かに英語キーボードと他、
入れておりましたが、日本語キーボードを通常
使用として指定しているつもりの環境下でした。
ただ、今からテストをするにあたり、ここでは
従来の環境を一旦リセットするため、
日本語キーボードだけ残して、英語キーボード
を含む他の言語のキーボードは下記の手順で
削除しました。
※win7、64ビット
キーボードと言語
キーボードの変更
日本語以外を削除
PCを再起動
HPK V2.8を起動
その上で、vortexcore 特有の事象であるのか、
また、物理キーボードによる差異があるのか、
情報を集める為に、
①vortexcoreのUS配列キーボード
②thinkpadのUS配列キーボード
③日本語配列キーボード
を順にPCに接続し、同じ入力をして結果がどう
なるかを試してみました。
まずはHPKの設定上で、
altキーと変換キーを数字シフトキーに設定し、
物理キーボードの
①と②を使用する際には、設定をUS配列に、
③を使用する際には、US配列のチェックを外し、
その都度、HPK設定ファイル再読み込みも実施し、
エクセルシートの任意のセル上で、
数字シフトキーを押しながらアルファベットの
Aを連打したのが下記数字の羅列です。
①(1)(1)1111(1)1111(1)
②111111111(1)(1)1
③(1)11(1)1(1)1(1)1(1)
1を出したい時はキーに触れる時間を短くする
意識で打ち、かっこ付きで出したい時は、気持ち
長く押すように心掛けた上での、連打の間隔を
取りました。
かっこ付きを出すのは比較的思ったとおりに
行くのですが、かっこなしの数字が、どれも、
出せる時と出せない時があります。
上記のテスト結果そのものにご回答をいただきたい
訳ではございませんでして、私にとっての課題は、
その出現を意図通りにコントロール出来ていない、
というところにあります。
このかっこ付きとなしの差を生む設定の差と
いうのは、どこにあるのでしょうか?
またどのようにすれば、かっこなし数字を打ちたい
時にかっこなしを出せるものでしょうか?
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別件になりますが、もし今後お時間があります時に
ブログ上のトピックなどででも構わないのですが、
ぜひお聞きしたいことがございます。
それは、ショートカットキーに付いてです。
HPKを使用していない時に私が常用しているキーで、
HPK使用時にはどうしても手数が多くなってしまう
のですが、それはもう致し方ないことであるのか、
または他に手数の少ない方法があるのか、使用例を
学びたいことと、まだ実現できていないショート
カットキーの運指を知りたい、というものです。
①汎用的なソフト上で、ALT+F4 は下記で良い
ですか?
space+長押しV→これでALTが実現し、
数字シフトのALT+V→これでF4が実現し、
組み合わせとしてALT+F4が実行されて終了
ダイアログの表示。
②ブラウザ上で、戻る場合の、ALT+←は
space+V、space+H
なら実現できますが、
ALTキー+space+H
では実現できないのは何故でしょうか。
ALTキーを数字シフトキーにする、のチェックを
入れても外してもどちらでも出来ませんでした。
③エクセル上で、
現在の日付を入力するCTRL+;
現在の時間を入力するCTRL+:
US配列キーボード上ではセミコロンとコロンは
一つのキー上に記載されていますが、windowsを
日本語キーボードに設定してUS配列キーボードを
使用している場合、日付のショートカットキーは
space+R+;
※セミコロンをEnterkeyにする、のチェックを
入れている場合なら
space+R+space+;
で実現できましたが、時間の方が実現出来ません。
どういう方法がありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
合田様
お問い合わせの件、以下の通りです。
1.数字キーの長押しについて
すみません。
マニュアルの不備と初期設定の問題でした。
どの程度長押しすると括弧付きになるかは、初期設定では0.14秒に設定していました。
これでは、少しキーを長押ししただけで括弧付きになってしまいます。
これは、初期設定ファイル(hpk.ini)の[General]セクションに「PushTime」で秒単位(小数点表記できます)で指定できます。
私自身は0.24秒に設定していました。マニュアルには、数字シフトキーについても指定できることを記述していませんでした。
0.3秒程度にすると、まず間違いなくコントロールできると思います。
お手数をおかけしました。
2.ショートカットキー
(1)Alt+F4
まずAltの発動についてですが、Alt+F4のように単発の場合は「Space+v」のように長押ししないほうが良いです。
次のキーを押すと同時にAltが外れるワンショットになるので便利です。
またF4は「Space+4」でも入力できるので「Space+v4}のようにスペースキーを押しながら「v4」と打鍵するのが素早いと思います。
(2)Alt+←について
物理的なAltキーを押すと「Space+□」という割り当てが機能しなくなります。
したがってAlt+←を入力するには「Alt+Space+h」を入力して下さい。
(3)Excelの日付、時刻入力について
すみません。
US配列を指定したときの動作にバグがあり「:」を出力できないことが分かりました。
私自身がJIS配列しか使っていないので確認が不十分でした。
少しお時間を頂戴してバグを修正いたします。
なお、ブログにも書きましたが、現在ホームポジションキーパーを根本的に見直した新しいキーボードユーティリティを開発しています。
今年中には公開できるように頑張っております。
なお、キー設定はフルカスタマイズできるので、今のキー配列でほぼそのまま使うことも可能になると思います。
また、この件についてもブログに記事を書こうと思います。
お初にお目にかかります、Adrasteaです。数字シフトキーをAHKを使って実装しようとしていたところに、ドンピシャなツールを見つけて飛びつきました。車輪の再発明にならなくて良かったです(^^;) 設計思想などにも甚く共感し感動しました。本当にありがとうございます。
ただ、残念ながら不具合報告をさせていただきたく思います…
Shift+Space+(任意のキー) という組み合わせにおいて、目的のキー操作(例えば=の入力)のあとに意図せずスペースが入力される現象が多発しています。キー操作から十分に時間を取れば入力されないので、おそらくSpace_Interval値がhpk.iniでの設定値を無視して800に設定されているものと思われます。記号を入力するだけならスペースを削除すればいいだけなのですが、Shift+カーソルキーで範囲選択をやろうとするときこれは致命的です。毎度選択範囲を消し飛ばされCtrl+Zを押さなければならないのは視覚的にも操作量的にもよろしくないので、改善ができずとも解決策があればお聞きしたいです。過去記事(https://dulunoj.com/2017/10/24/%e3%82%bf%e3%83%83%e3%83%81%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%94%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ab%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8f%e3%82%8b%e8%aa%a4%e8%a7%a3/)だと可能な操作として扱われているので、恐らくこれ以降のアップデートのどれかが関係しているのではないかと思います。
また、括弧の開閉”()”を連続的に(いわゆる「アルペジオ打鍵」で)行った場合に順序が反転し”)(”と入力されてしまいます。[]や{}では起こらないので恐らくNumShiftに起因する問題と思われます。これは長押し入力(NumShift+i長押し→”()”出力)で解決はします(と思ったら少し長押ししすぎると変な挙動して”(I)”とか”()い”とか出力されるので微妙)が、アルペジオでの入力に比べ応答時間が長くなってしまうので可能ならば改善願いたいです。
最後にこれは蛇足なのですが、余裕があればマニュアルのHTML化をお願いしたいです。ちょっとPDFだと長くてページの行き来が大変で…ただこれは完全にわがままリクエストなので無視で大丈夫です。
長くなりました。ここまで書いといてなんですが次期ソフトも楽しみなのでそっちを優先していただいても全然かまいません。何も支援できない身で僭越ですが、開発頑張ってください。
Shift+Space+任意キーでの入力の問題について、新たに気がついた事があったので報告します。
Space_Intervalが800に固定される現象は「ShiftのあとにSpace」という順番で押したときに発生し「SpaceのあとにShift」の順番で押すとほぼ発生しないということがわかりました。とりあえずこの策を用いれば実用には耐えうるので、火急の問題ではなくなりました。
ただもう一つ見つけた不具合(あるいは仕様?)として、修飾キーのロックを行うとある種のアプリではウィンドウからのフォーカスが外れるためにショートカットが使えないというものがあります。今のところExcelおよびMeryにて確認しています。
また、「修飾キー+マウス操作」がキーロックを用いたやり方ではできないということも発見しました。これは仕様だと思いますがちょっと不満点だったのでついでに報告しておきます。
詳細な報告、ありがとうございます。
また、初回のお問い合わせからの返事が大変遅れて申し訳ありません。
ご指摘いただいたShift+Space+任意キーの問題はこちらでも確認できました。また、キーの順番に依存することも確認できました。
操作手順も詳細が分かったのでバグを修正できるとは思いますが、その後の記事にも書きましたように、今は別のアプローチでホームポジションキーパーの次のツールを作成しています。
またAutoHotkeがV2になり、かなりプログラムもきれいに書けるようになったので、V2で作り直しています。
ホームポジションキーパーよりも更に汎用的かつ柔軟になったので、なんとかして完成させて公開したいと考えていますが、マニュアル作成やツールの完成度を上げるだけで手一杯の状況です。
上記の通りですので、気長に次期ツールの完成をお待ちいただければと思います。
承知いたしました。丁寧なご返事ありがとうございます。新生HPK楽しみに待ってます。