前の記事でショートカットキーをホームポジションキーパーで使う時の例として「コピー&ペースト」のやり方を説明しました。
今回は、私がよく使っているショートカット操作と注意事項について説明します。
(1)ブラウザーのタブ操作
PCの作業でブラウザーを操作する割合が非常に増えてきました。
それにともない、ブラウザーでのタブ操作が重要になってきており、キーで操作するショートカットを覚えると非常に便利になります。
その中でよく使うものを紹介します。ショートカットの操作と、それに対応するホームポジションキーパーのキー操作を説明します。
・タブの移動
Control + TAB(Space+R Space+F)右にタブを移動する
Control + Shift + TAB(Space+E Space+R Space+F)左にタブを移動する
どちらのショートカットもホームポジションを保ったままの操作は無理ゲーですね。
タブの移動はよく使うのですが、ホームポジションキーパーでの操作は非常にスムーズです。
キーの組み合わせが多いように思うかもしれませんが、Spaceキーを押しっぱなしにしておけばいいので、実際は次のような操作になります。
Spaceキーを押しながらR、Fを連続して押す。(右にタブを移動する)
Spaceキーを押しながらE、R、Fを連続して押す。(左にタブを移動する)
実は、キー配置を考えるときに、TABキーを押しやすいFにしたのは、ショートカットで使うことが多いことからでした。
また、修飾キーのロックを連続して押しやすいように近くに配置したのも、ショートカット操作を配慮してのことでした。
・タブの復活
最近閉じたタブを開くには「Control+Shift+T」というショートカットを使います。
これは、本当に良く使うショートカットで、うっかりタブを閉じたときにはとても重宝します。
ホームポジションキーパーでは、Spaceキーを押しながらERと連続して押し、Tを押します。これも非常にスムーズに操作できます。
・進む、戻る
これ無くては、ブラウザーの操作ができませんね。
進む Alt+→
戻る Alt+←
これもカーソルキーの位置によっては、非常に操作しづらいでしょう。
進む Space+VH
戻る Space+VL
Spaceを押しながらの操作なので、これも非常にスムーズに操作できます。
(2)タスクの切替
タスクの切替は「Alt+TAB」を使っている方もいると思いますが、実はホームポジションキーパーでは残念ながら正しく動作しません。
代わりに、Windows7ではフリップによる切り替え、Windows10ではタスクビューによる切り替えを行ないます。
フリップ Win+Control+ TAB (Space+RBF)
タスクビュー Win+TAB (Space+BF)
Alt+TABを使っている方は注意して下さい。
(3)ウィンドウの操作(移動や最大化など)
この操作を覚えると便利というより「こんなこともできます」という操作方法です。
キー操作だけでウィンドウを移動する
Alt+Space ショートカットメニューを開く
M 移動を選択
カーソルキーで移動
それなりに使えますが、マウスの方が便利ですね。
ホームポジションキーパーでは、次の操作になります。
Space+V Space単打 M
Sapce+(H,J,K,L)で移動
最大化
Alt+Space ショートカットメニューを開く
X 最大化
元のサイズに戻す
Alt+Space ショートカットメニューを開く
R 元のサイズに戻すを選択
Enter
まぁ、キーボードだけでこのような操作をすると、知らない人は少しびっくりするかもしれませんね。
(4)ここまでできるショートカット
これは、実用的ではありませんが、ショートカットでここまでできるという例です。
ブラウザー(Chrome)でいくつかタブを開いているときに、一つのタブだけ別ウィンドウで開きたいことがあります。
この場合は、タブをマウスでドラッグすれば良いのですが、ショートカットの操作でも可能です。
Ctrl+L アドレスバーにフォーカスを移す
Ctrl+C URLをコピーする
Ctrl+W タブを閉じる
Ctrl+N 新しいタブを開く
Ctrl+V アドレスをペーストする
Enter
これをホームポジションキーパーで行なうと
Space+AR(Controlをロックする)
L C W N V
Space+R(Controlのロック解除)
Enter
素早やると面白いですよ。
実は、次期バージョンでは、Space+Gにユーザーが任意のキー操作を割り当てることができるようになります。
初期設定では、上記のショートカット操作を入れておこうと考えています。