・ホームポジションキーパーで変わったこと
ホームポジションキーパーの当初の目的は「全ての操作をホームポジションで行う」ということでしたが、実際に日々このツールを使って数ヶ月、何が変わったかをまとめます。
(1)完全にキーボードを見なくなった
以前はタッチタイピングといっても、右手小指の押しにくいキー([]\^など)は、やはり位置を確認して打っていたのですが、ホームポジションから動かさないことにより、これらのキーも完全にタッチタイピングできるようになりました。
「U」や「Y」に割り当てた「¥|^~」などは学習するのに時間はかかりましたが「[]{}」などはプログラムを入力するときに頻繁に使いますし「<>」と配置が同じなので比較的はやく覚えることができました。
(2)ショートカットキーを覚えた
以前にも書きましたが、ショートカットキーは覚えたとしても、入力しにくいので主要なものしか使っていませんでしたが、ホームポジションキーパーで入力しやすくなったので、多くのショートカットキーを使うようになりました。
また、頻繁につかっていたCtrl+C、Ctrl+Vなども画面から目を離さず指の動きも最小で行えるようになり快適になりました。
これで「Controlキーの位置が悪い」といった問題からは開放されました。
(3)キーボードを選ばなくなった
開発のきっかけともなったBluetoothキーボードも、全く違和感なくタッチタイピングできるようになりました。
US配列とJIS配列を区別なしにタッチタイピングできるようになるのは、キーボードの選択肢を増やすことになり非常に有意義だと感じています。
これもスペースキーを機能キーとして使うことにしたのが重要で「無変換キー」などを使っていると、キーボードの選択肢がかなり狭まります。
というのも、折りたたみ式で持ち運びの便利なキーボードは、ほとんどがUS配列ですので、便利だと思って購入しても「無変換キー」が無いので、他のツールとの組合せなどが必要でハードルが高くなってしまいます。
また、キーボードによっては、細かなキーの配置の違いがあり「良いキーボードだけど、このキーの配置が問題」といったことが全く無くなりました。
(4)日本語入力
AZKIは、ローマ字入力に近いといってもある程度の学習コストがかかり「効率的になった」と感じるまでは、少し時間がかかりました。
この学習コストをかけること、AZIKの無い環境への切り替えが必要なことを考えると、IMEの辞書機能またはスニペットツールの活用を主に考えたほうが良いかもしれません。
私自身は、すでにAZIKに慣れてきたので、この機能は使い続けることになりそうです。
また、IMEの状態をウィンドウ全体の色の変化にすることで、視線を移動させることなく確実に状態を把握できるようになったので間違いが無くなりました。
途中では、特定のキーにIMEをオンにし、別のキーにオフにするといった方式も試してみましたが、不必要でもオン・オフのキーを押さなければならないので、今の方式が良いと感じています。
(5)達人に見える
キーボードを全く見なくなったことと、指の動きが最小になったので、恐らく周囲からは「達人」に見えるのではと勝手に思っています。
タッチタイピングをマスターしたいという動機は「効率的に作業したい」ということでしょうが「かっこよくタイピングしたい」ということもよく聞きます。
ホームポジションキーパーを使えば、本当に完全なタッチタイピングが可能となりますので「達人に見える」というメリット?もありますね。