正しく読めない記号

記号に関して、奥の深い話があり、レベルが3つあります。それは電話のプッシュボタンの記号の話です。この話はある程度知られていてレベル2までの話はよく見かけますが、ここでは更にもう一つレベルの深い話を書いてみます。

1.第一レベル

電話のプッシュボタンには数字以外に2つの記号ボタン(#と)があります。これらの記号は音声自動ガイドでは「シャープ」と「米印」と呼ばれます。

ここまでの話が第一レベルです。なんの問題も無く世の中が回っているので、これ以上突っ込む必要はないのですが、改めて記号をよく見るとおかしいことに気が付きます。

2.第二レベル

(1)#

これは「シャープ」と呼ばれていますが、シャープは「♯」です。♯は横棒が右上に上がっていて、縦は真っ直ぐです。

一方「#」は横棒が水平で縦棒は右に傾いています。多くのサイトでは、これを「井桁」と呼ぶとしていますし、実際に日本語変換では「いげた」で変換できます。

英語では「hash」「pound」「number sign」などと呼ばれているようです。

(2)

この形、どうみても※(本当の米印)じゃないですよね。これはパソコンのキーボードにもある「*アスタリスク」であると解説しているとこもありますが、よく見ると形が違います。正式には「スターマーク」と呼ばれるそうです。

3.第三レベル

(1)#

私の近くの電話機や、スマホでは「#」でもなく「♯」でもない記号になっています。縦棒も横棒も真っ直ぐで直角に交わっています。これは私の想像ですが「井桁」でもあり「シャープ」でもあるようにして、細かいことをいう人への対応のために工夫したのでは?と思っています。

では、このような直角に交わる記号は何なのでしょうか?以外なところに答え?がありました。

とのことで、地図記号ですね。

また、由来からすると「井桁」とよぶのも間違いではないように思います。

(2)⚹

この記号、私のスマホでは「*」になっています。これからは、スターマークからアスタリスクに変わっていく傾向にあるようです。

ということで、厳密に記号を読めばオペレーターは次のようにガイドすることになりますね。

「井桁マークを押してください」

「スターマークまたはアスタリスクを押してください」

これでは「分からない」という人が多くなるでしょうから、厳密よりも緩くても通じる今のガイダンスが正解という当たり前の結論になりました。

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