ホームポジションキーパーの総括

ホームポジションキーパーのバージョンも2.6まで上がり、色々な試行錯誤はありましたが、自分で日々使用している限りにおいては、一応必要な機能はほぼ実装できたと思います。

そこで、ここでホームポジションキーパーの実装が狙い通りだったかどうか、総括をしてみたいと思います。

そもそもの始まり―特殊な2種類のキー配列併存

今、日本で使用するパソコンのキーボードの配列はJIS配列が大半でUS配列が少しあるというのが現実です。このように、2つのキー配列が共存しているのは、おそらく世界でも日本だけの特殊事情になっているのではと思います。

なぜ、日本だけが2つのキー配列が共存しているでしょうか?

それは、日本語を入力する方式がカナ方式とローマ字入力があるからです。カナ方式で入力するためには、どうしてもJIS配列を使う必要があるので、もし、全てのユーザーがカナ入力であったとしたら、JIS配列しか存在しなかったでしょう。

しかし、ローマ字入力は比較的早くからパソコンで普及し、学習コストも低いことから、多くのユーザーがローマ字入力で日本語を入力するようになりました。

ローマ字入力では、アルファベットキーしか使わないので、US配列でも一応使えてしまうという特殊事情があったことや、UNIXの端末やMacではUS配列が主流だったので、US配列を愛用するユーザーも一定以上存在することになりました。

日本以外の国ではウムラウトなど特殊な文字はキーから入力するしかないのでしょうから、キー配列も一つだけしかないのではと思います。

一方、かねてからあ「完全なタッチタイピング」を目指していた私にとっては、2種類のキー配列があるのは致命的で、それをカバーすることを目指したのがホームポジションキーパーの始まりでした。

US配列が使いやすい!?

ネットでは、この2種類の配列でどちらが優れているかを話題にしている記事を見ますが、多くは、US配列の方が使いやすいし美しいとなっています。

では、どこが使いやすいのか、美しいのか、そしてそれがホームポジションキーパーではどうなるのか見てみます。

キートップがスッキリしている

キートップに書いてある文字がJIS配列の場合は、最大4つの表記があり、確かにごちゃごちゃしたキーボードに見えます。

一方US配列は日本語入力に関する表記が無いので最大でも2つの表記しかないので、確かにUS配列の方がはるかにすっきりしとしています。

【ホームポジションキーパーの答え】

キーを見ないで入力するのがホームポジションキーパーの目指すところです。

ですから「気にならない」というのが答えですが、より進んだ姿勢?では「無刻印キーボード」を使うというのはどうでしょうか?

キートップに全く文字が無いので究極のスッキリ感を味わえます。

「無刻印キーボードは高い!」というときは、キートップにカットシートを張り付けて無刻印キーボードを自作してはどうでしょうか?

カフェでこのような無刻印キーボードで入力しているとドヤ顔できますよ。

自作の無刻印キーボード。もう少し丁寧にカットシートを切るようにして、もっと美しいキーボードに再度挑戦します。

すっきりしているという点では、これ以上はありません。

Enterキーがホームポジションに近い!

EnterキーはUS配列派とJIS配列派の意見の分かれるところです。

US配列派はEnterキーがホームポジションに近いので打ちやすいと言います。確かに、JIS配列に比べると1つだけキーがホームポジション寄りですね。

JIS配列派はEnterキーが大きいのが打ちやすいと言います。確かに縦長で幅もある程度確保されています。これは日本語入力で「確定」操作をするのがEnterキーなので、入力しやすくしようとしたのだと思います。

【ホームポジションキーパーの答え】

「ホームポジションに近い」とか「キーが大きくて打ちやすい」といった小手先?ではなく、そもそもホームポジションのままで入力しようというのがホームポジションキーパーの答えです。

Enterキーのように使用頻度の多いキーを入力しやすい配置にするのはとても重要だと考えました。

かといって、時々見かけるキーカスタマイズで全く異なった配置にするのも、ホームポジションキーパーの入っていない素のキーボードを触るときに困るだろうということで、右手小指ホームポジションの「;」(セミコロン)に割り当てました。このため、指の動きが極限まで少なくなり、日本語入力を長時間続けても疲れにくくなり、キーが大きくなくても、Enterキーの打ち間違いは全くありません。

JIS配列のような無駄に大きいEnterキーは元々不要だったのですね。

私が今使っているMagicforce49keyは、元々「;」の位置に大きなEnterキーを配置しています。ホームポジションキーパーと同じ配置ですね。ホームポジションに近いといえば、こちらが究極の配置ですね。

そもそも、ホームポジション(右手小指)に「;」が配置されているのは、現在では不合理ですね。通常の文書であればほとんど入力しないであろう「;」が、最も打鍵しやすいホームポジションの一つを使っているのは、本当にもったいないです。「ホームポジションに近い」とか「Enterキーが大きい」といった議論以前だと思います。

バックスペースキーがホームポジションに近い

これも確かにUS配列の方がホームポジションに近いのですが…

それにしても、地の果てに追いやられており、とても打ちやすいとは言い難いところに配置されています。

高速に入力していると、タッチミスもそれなりに発生しますから、バックスペースキーも使用頻度が高いキーです。

それを、このような位置に配置したため「右手小指がつる」といったことが起きているのではと思います。

JIS配列の悲劇

さて、このバックスペースキーがUS配列の方が1つだけホームポジション寄りになっているのは、JIS配列が日本語入力をするために、キーが増えているために発生しています。

これはしかたのないことではありますが、JIS配列はちょっと工夫が足りないようにも思います。

というのは、大切なキー配列の空間を無駄に使っているところもあるからです。

JIS配列のキーボードをよく見ると、その無駄が分かります。

①無変換キー

もはや「無変換」の意味が分からなくなっているキーです。

元々はかな入力した結果を「変換せずに確定」するので「無変換」という禅問答のような名前のキーでしたが、今はその機能はEnterキーが担っているので、本来の機能は使われなくなり「全角かな→全角カナ→半角カナ」という「変換」をするキーに変わってしまいました。

これもファンクションキーでできるので、本当はこのキーはもう不要といってもいいキーです。

②変換キー

このキーは今でも「変換」してくれますが、単なる変換をする機能としては、もっと打ちやすいスペースキーが使われることになりました。

そこでこの変換キーは一度確定したものを再度変換しなおすという機能を与えられました。

ということで、本当はこのキーは「再変換キー」と呼ぶのが正しいのかもしれません。

いずれにしろ、この再変換も、一度確定したものを範囲選択して変換キーを押す操作をするぐらいなら、バックスペースで消して、さっさと再入力している人が大半のようです。

このキーも不要といっていいキーです。

③0のシフトが未定義

これは「理想のキーボード環境を求めて(7)」の記事で紹介した「0の謎」の話です。

いきさつはあったにせよ、大切なキーボード空間に空白ができているのは痛いですね。

④「¥」と「\」のかぶり

これも「理想のキーボード環境を求めて(7)」の記事で紹介した話です。

同じコードを違う表記でかぶらせています。

⑤無駄に大きいEnterキー

大切なキーボード空間を変形までして大きな顔をしているのがEnterキーです。

冷静に眺めると、ただでさえキーの数が多いJIS配列なのに、あのような形状と大きさでなければ打ちにくいでしょうか?

3キー分ぶらいはスペースを取っているので、もう少し小さくしてキーを配置すべきだったと思います。

⑥半角・全角キー、カタカナ・ひらがなキー

これは日本語入力するために必要なのですが、配置が無茶苦茶なようにも思えます。

使用頻度は比較的高いので「半角・全角キー」は「無変換」または「変換」キーの位置になっていれば、だいぶ楽だったと思います。

このようなキーボードスペースの無駄遣いが祟って大事なバックスペースキーを遠ざけてしまったというのがJIS配列の悲劇ですね。

よく考えなかったばかりに、大切な部下を遠ざけてしまって成績を落としてしまった部長のようなものです。

ちなみに、UNIXの端末ではControl + H がバックスペースで、よく使った覚えがあります。ホームポジションキーパーを作るときには、バックスペースとDeleteを割り当てることは最初から重要だと考えていました。

【ホームポジションキーパーの答え】

「ホームポジションに近い」課題はホームポジションキーパーでは無意味です。

全ての操作がホームポジションでできるので「近い」「遠い」の議論が初めからありません。

またJIS配列の悲劇に登場するキーたちも、全てホームポジションで操作できてしまうので、悲劇自体が無くなってしまっています。

「0シフトの謎」で無駄遣いしていたキー割り当てもホームポジションキーパーでは「_」を割り当てて有効利用しています。

「¥」のかぶり問題は、そもそもホームポジションの外のキーなので問題自体がなくなっていますし、割り当て先が「Space+U」と一つにできたというメリットになりました。

議論されない大切なキーたち

ここまで、US配列が使いやすいという話についてホームポジションキーパーがどのような答えを出しているか検証しましたが、もっと大事なキーで議論にすら登らないキーたちについて説明します。

僕たちは透明人間

よく使われるのに、議論にも上らない大切なキーたち。まるで目の前にいるのに誰も気づかない透明人間のようです。

①カーソルキー

当面人間の代表格のキーです。

ひっきりなしに使われるのに「貴方はタッチタイピングとは無関係なのよ」と無視されている哀れなキーです。

誰にも見えないキーなのに主役級のキー、それがカーソルキーです。

②Escキー

カーソルキーほど重要じゃないけど、一部のアプリでは多用することになります。

これがまたバックスペースと同じように島流しにあっており最果ての地に追いやられています。まさにエスケープしていますね。

③Home End PageUp PageDown

これまでのキーに比べると、やや格は落ちますが、名脇役といったところでしょうか、うまく使えばとても効率が上がるのですが、ちょっと癖があるのか利用頻度は低いようです。

【ホームポジションキーパーの答え】

これらの透明人間たちを見えるようにしてタッチタイピングの世界で活躍できるようにしました。

①カーソルキー

これをなぜ「H」「J」「K」「L」キーに割り当てているのは、もちろんビル・ジョイに敬意を表しているからです。

これができるだけで、相当効率が上がります。

テキスト入力時だけではなく、Excelなどの操作をしているときにも助かります。

②Escキー

このキーが活躍する機会は、意外に多いです。多くのツールではEscでフォーカスを外すといった操作になるので、マウスを使いたくないときには必須のキーになります。

例えば、電卓を起動して(Space+W R calc Enter)数字を入れたときに入力ミスしたときは、さくっとEscキー(Space+S)を押せば数字をクリアしてくれます。

③Home End PageUp PageDown

私自身も脇役の「Home End PgUp PgDn」キーはあまり使ったことがありませんでしたが、今は使用頻度もあがり名脇役となりました。

この4つのキーの割り当てが、カーソルキーに相当する「H」「J」「K」「L」にスーパーシフトを追加するだけにしたので、非常に楽に操作を覚えることができました。

プログラムを書くときは「Home」「End」は非常によく使います。それは修正や追加の操作が多いので、この名脇役のキーが大活躍します。

例えば、C言語などではコメントアウトするには/*と*/で囲むのですが、一行をコメントアウトする操作は以下のようになります。

A+Space+H / * A+Space+L */

これをすばやくすれば、何が起きたか分からないぐらいのスピードで1行コメントアウトできます。

このことで思い出すのは、昔シリコンバレーに出張したときにとても印象に残ったことがありました。

あちらのプログラマーが目にも止まらないスピードで一行コメントアウトしたのです。

どうやったのか、全く分からなかったのですが、彼はviというエディタの機能を使って素早く一行コメントアウトしたのです。

その操作とは次のようなものです。

I/* EscA*/

Iは行頭にカーソルを置いてインサートモードにする。

Escはコマンドモードにする。

Aは行末にカーソルを置いてインサートモードにする。

それぞれのコマンドは知っていましたが、それを組み合わせて瞬時に操作したので驚きました。

今ではホームポジションキーパーで同様にすばやく操作できるようになりました。

見捨てられたキーたち

実は、上記の透明人間たちは、全く無視されていたかというと、いくつかのキーカスタマイズツールの対象となっていました。

カーソルキーは特に作業効率に大きく関わるので、カスタマイズの対象としているツールはいくつかありました。

しかし、そのようなツールでもタッチタイピングやカスタマイズの対象にはならない、見捨てられたキーたちがいます。

それはControl Alt Win Shiftという特殊キーたちです。

この中の大物であるControlキーは、しばしば入力しやすさの対象になり、キーボードによっては、通常の配置ではなく、打ちやすくするためにCapsLockの位置に変更するものまでありました。

また、私が以前によく使っていたHappy Hacking Keyboard Lite2では、CapsLockの位置にControlキーが配置されていました。

しかし、いくら使いやすい位置に配置しても比較的よく使用する「Control+ Z」(Undo)は、とてもホームポジションをキープして入力できるものではありません。

通常の入力業務にはあまり使わないものの、これらの特殊キーはショートカットキーの操作で使われるため業務効率は大きく向上します。

でも、これらのキーをタッチタイピングの対象にしようというツールは今まで全く存在してませんでした。

まさしく「タッチタイピングから見捨てられたキーたち」だったのです。

【ホームポジションキーパーの答え】

見捨てられてキーたちをどうタッチタイピングの世界に持ってくるか、これはとても困難な課題でした。

しかし、ある日コントロールパネルを見ていると「キーボードを使いやすくします」という項目があることに気が付きました。その内容に「固定キー」というものがあったのですが、使ったことがないので、どのようなものか分かりませんでした。

そのときは、見捨てられたキーたちをどうするか悩んでいたので、早速使って見たところ、かなり便利なことが分かりました。

そこで、最初はホームポジションキーパーでこの固定キー機能を呼び出して使おうとしたのですが、いわゆるワンショットの機能しかないことや、表示が小さすぎて分かりにくいことがあり、同様の機能を実装し、拡張したものを開発しました。

これで見捨てられたキーたちをタッチタイピングの世界に持ってくることができ、操作性が格段に向上しました。この機能を実現するにはWindowsの機能である「固定キー」が無ければ思いつきませんでした。

ただ、この固定キーはググると、邪魔者扱いされており、解除の仕方の情報が多いのですが、指を怪我して、同時にキーを押せなくなったときはとても助かる機能だと思います。

最後の厄介者

US配列、JIS配列の違いを吸収することから始まり、配列に関わらない問題である「透明人間」のキーや「見捨てられたキー」たちもタッチタイピングの世界に持ってこれたのですが、最後の厄介ものに悩むことになりました。

数字キーは意外に難しい

当初は完全なタッチタイピングは数字キーを含めた44キーで全ての操作ができることとしていました。

世間一般でも、タッチタイピングの指の配置を見ても、数字キーまで含んでいるので、これでいいと考えていましたが…

完全にキーを見ないでタッチタイピングするときに、ミスタッチが一番多いのは数字キーで、それがなかなか精度が上がらないことが分かりました。

これは、私のタッチタイピングの習熟の限界なのかもしれませんが、ネットを調べると、やはり数字キーはミスが多いという話があります。

これは当然がといえば当然で、数字キーはホームポジションの位置からするとやや遠くにあり、指の動きが大きいためミスタッチが増えることはやむを得ないのかもしれません。

このような事情があるためにテンキー付きのキーボードが事務処理用には一般的なのでしょう。

まぁ、テンキーというのはホームポジションキーパーの狙いからいうと最も離れた考え方になりますね。(ホームポジションから手を動かして使う)

ということで、本当にキーを見ないで入力する純粋なホームポジションは数字キーを使わない方法でなないかと考えるようになりました。

一見、ホームポジションキーたちの仲間だけど、微妙にはずれている「最後の厄介者」が数字キーだったのです。

【ホームポジションキーパーの答え】

「数字シフト」機能を追加して、ホームポジションで数字を打てるようにしました。

数字は比較的入力する機会が多いので、数字シフトしている間は、ホームポジションから指を移動せずに入力できるように配置しました。

このときに、どのようにキーを配置するかについては「できるだけオリジナルの配列からはずれないようにする」ということを配慮しました。

というのも、単に入力しやすいことだけで配置を決めてしまうと、ホームポジションキーパーが無い環境でのギャップが大きくなり使いずらいと思ったからです。

このように、素直に数字キーボードの配置をシフトしてホームポジションの位置まで持ってきたので、この配置に慣れるということは、そのまま普通のキーボードでも一を覚えることが役立ち、タッチタイピングできるようになります。

しばらく、この機能を使っていると、数字入力のミスはほとんどなくなり、数字を含めて完全なタッチタイピングができるようになりました。

パスワード入力などでは数字キーが混在しますので、最初は数字は数字キーで入力していましたが、今は普通にホームポジションで数字を入力しています。

そんなときに、タイムリーにこんな話がありました!

数字キーが無い!

なんと数字キーが無いキーボードが相次いで発売されたのです。

VORTEX CORE がその代表で、初めてネットでその画像を見たときはショックを受けました。

「こんなキーの数で入力できるのか?」と誰もが驚いたと思います。

その後、現在私が愛用しているMagicforce 49keyというキーボードも発売されました。

数字キーが無くてもいいんだという発想が私以外でもあったんだとビックリしました。もちろん、ハードウェアのキーボード制作のほうが先に発想があったのでしょうが…

そこで、それぞれのキーボードが、どのように数字キーを配置しているか見てみました。

VORTEX CORE

ホームポジションに数字を配置しているのですが…

微妙にずれています。

左に一つずれていて、TABキーが1に割り当てられています。

この「ずれている」というのは、たとえば「A」キーであれば左手小指で押すのですが、数字の「1」が同じく左手小指になっています。

これがVORTEX COREでは一つずれていて「A」には「2」が割り当てられています。

これは、普通のキーを操作するときに、微妙に指がずれるので、使いずらいかもしれません。

Magicforce 49

こちらは、ばっちりホームポジションの配置になっているのですが…

一段上のQWERTYUの列が数字になっています。

ではホームポジションのASDFGHの列はどうなっているかというと、ファンクションキーになっています。

それほど使用頻度の大きくないファンクションキーをホームポジションに持ってきたのは残念です。

とはいえ、素直に数字キーをFnキーでホームポジションに持ってきている(数字のシフト記号は、シフトを押すので素直)通常キー配列と互換性は高いです。

ということで、これらのキーボードを使うときにもWindowsであればホームポジションキーパーを使えば、同じキー配置で使えますし、通常キーボードとの配置互換性も高いのでお勧めです。

まとめ

ホームポジションキーパー、当初の狙いは達成できたと思いますし、34キーでの操作も私自身毎日使っていても違和感なく、指の動きも少ないので、非常に楽にタイピングできています。

実は、ホームポジションキーパーにもう少し機能を追加したいと考えています。

最後に拡張したSuperShiftの拡張機能をさらに充実させようと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です