・最後の難関 特殊キー
よくよく考えると、普段のキーボード操作でも業務効率化にはショートカットキーの利用は欠かせません。
これをホームポジションだけで操作するようにできるでしょうか?
ただでさえ、押しにくい位置にあるControlキーは評判が悪く、ましてや複数の特殊キー操作(Control+Alt)なんかは、どうしたってホームポジションだけでは操作できず、そんなことは無理だからあきらめようとしましたが…
このことに関して「Controlキー Altキー」などをキーワードにネットを検索していると「固定キー機能」というものがあることが分かりました。
2 つ以上のキーを同時に押すことが困難な場合は、「固定キー」機能をお使いください。
固定キー機能を有効にすると、Shift キーや Ctrl キーを押した状態を保つことができます。
とのことです。
この固定キー機能を利用すれば、問題が解決できるかもしれないと調査しましたが、この機能を利用するためには物理的な「Shiftキー」を押す必要であることが分かったのであきらめました。(この時点でShiftキーもホームポジションでは無いと考え始めました)
結論は、この固定キー機能をホームポジションで押せるキーのみで自作することでした。単純に実装すると、機能はあるけど使いにくいようなことになりそうでしたので、多少の手間がかかっても以下の要件を満たすことをかんがえました。
(1)ワンショットで使えること
キーを「固定」するということは「解除」が必要となります。多くのショートカットは1回使えれば良いので、自動的に解除するワンショット機能が必須であると考えました。
これは固定キー機能でも同様ですが、実装するには全てのキーについて押された後に自動的に固定を解除する必要があり、ややハードルの高いものになりました。
(2)ロックできること
ワンショットの一方で、連続してペーストする場合(Contorl+V)などのために、意識的にロックできる必要があります。
(3)分かり易い表示であること
標準の固定キー機能の表示はタスクトレイに小さく表示されるので、状態を把握するのが難しいです。
画面上で分かり易く表示できることを考えました。
これらを考慮して作成しましたが、実際に使ってみると思ったより便利で、キー操作が格段に楽になりました。
特に、Controlキーから解放されたことは大きく、カット&ペーストは非常にやり易くなりました。
一方、Shiftキーも頻繁に使用するのですが、今までのタイピングに慣れているせいか、普通の大文字はShiftキーとの組合せで入力することが未だに多いです。
これもロック機能に慣れてくるとShiftキーを押さなくなるようになるかも知れません。
そこで「ホームポジションのみで操作できる」のコンセプトからは外れてしまいますが「CapsLock」と「:」をShiftキーに置き換える設定もできるようにしました。
これでホームポジションのみでキーボード操作をすることについては、おおよその機能実装ができました。